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全国研究大会

日本ピアノ教育連盟の全国研究大会に行ってきました。

 

三分咲きの桜を見ながら上野公園を通りぬけ東京芸大の奏楽堂へ。

 

オープニングは廣江理枝先生の荘厳なパイプオルガンの演奏。

 

大塚直哉先生の講演はバロックの曲を現代のピアノでどう弾くか。

パイプオルガンを始めたばっかりにかえって迷いが増えた私にとってドンピシャな内容でした。実際にチェンバロの演奏を交えながらピアノとの違いを説明して頂き、又バッハが楽譜にアーティキュレーションを書かなかった理由など様々なお話の中から曲作りをしていくヒントを頂きました。一生試行錯誤しながら演奏するもののようです。

今は東音企画から出版されている「バロック白楽譜」があるので生徒と一緒に考えるレッスンが出来ます。その為には幅広い知識が必要ですね。子供の頃から歴史や絵画、色々な楽器....に触れて良い演奏に結びつなげて欲しいです。

 

市瀬陽子先生の古典舞踏の講座では大塚先生のチェンバロに合わせてアルマンドやジークなど様々な舞曲を教わりました。みんな立ち上がってお隣の先生とリズムをとったりステップを踏んだり...一気に会場が和やかになりました。又、ステージマナーを身につける為にも舞踏を知る必要があるというお話がありました。生徒には発表会の前などにお辞儀の指導をしていますが、次のステージではより美しい姿で登場できるよう今日学んだことを伝えたいと思います。

 

大講義室では会員の研究発表。

以前購入したものの使いこなせずにいたクラウス・ルンツェの「ふたつの手・12のキー」の指導法でした。23年間この教材の研究をしていらっしゃる先生のレッスンをビデオで観覧。遊びの中で自然に生徒さんの脱力や聴力が身についている様子がよく分かりました。導入期の生徒に是非取り入れたい教材です。

 

実りのある一日でした。